テクノロジノーの地殻変動がいままさに現在進行系で生起している。
その波に飲み込まれるか、波を感じてサーフするか、
個人が決めなければならない。
まず立場をはっきりさせておくと、
じぶんはテクノロジーの進歩に対しては、肯定的に考えています。
確実に生活を良い方向に導いてくれていると確信しているし、
なによりガジェットをはじめとして、デジタル製品などが大好きだ。
中学生の頃に、ノートパソコンを買ってもらい、
インターネットに触れたときからじぶんの世界は拡がったと感じている。
その時から考えると、技術はリニアに進歩してきたなあと、
人間っぽく考えてしまう。
人類の歴史として長い視点で見ると近代のテクノロジーの進歩は、
指数関数的(エクスポネンシャル)に進歩している。
この本を読まないと気づくことができませんでしたが。
本書は、テクノロジーのコンバージェンス(融合し進化)を話の軸にし、
エクスポネンシャルな進歩が、今後の未来がどうなるのか、
我々はどう備えなければならないのかの示唆を与えてくれる。
じぶんはドキドキするような未来の話を本書で読むことができ、
もっともっと長生きして未来を体験したいとも思うことが多々あった。
本書では、題名の通り、
「変化が加速する」ということが繰り返し述べられる。
(積分により1次関数が2次関数になるみたい…とイメージしたが違うでしょう。)
それは3つの増幅要因が重なっているためである。
- コンピューティングのエクスポネンシャルな進化
- テクノロジー同士のコンバージェンス
- 7つの推進力の存在
話が入れ子構造になっていてやや混乱してしまう。
「7つの推進力」は、1から7までがステップになっているという。
1から順番に効果を発揮し、増幅していく。
- 時間の節約
- 潤沢な資金
- 非収益化
- 「天才」の発掘しやすさ
- 潤沢なコミュニケーション
- 新たなビジネスモデル
- 寿命を延ばす
内容はどれもじぶんでは言語化できなかったまでも、
「確かに…。」と感じてしまう。
特にじぶんは、「時間の節約」に対しては、
当たり前に感じていたというか、気づかなかったというか、
まったく目の付け所ではなかった。
テクノロジーの進化とは確かに、人の時間を延長している。
ネット検索は、図書館の往復時間をカットしている。
このような進化を背景に、今後20〜30年のあいだに産業界に
非常に大きな影響を与えそうなビジネスモデルが7つある。
これも7つか…。
先行者優位という特徴が極めて顕著な近年の社会では、
変化を捉え、スクラップ&ビルドを即座に行う状況判断が必要である。
本書で挙げられた7つのモデルが正しいのかどうかはわからないが、
未来に関する一定の方向性のイメージは、非常によく分かる。
スタバは「コーヒー」ではなく、「サードプレイス」を提供して成功している。
未来ではどうか?
このままの地位が続くとは思ってないのは確かである。
スタバ経営陣も一生懸命に考えているのが想像できる。
ビジネスだけではなく、
医療、教育、社会の進化についても、テクノロジーの
コンバージェンスによる、とてつもない変化が押し寄せる。
じぶんは今後なにをしなければいけないのか?
まず真っ先に思い浮かんだのが、
「ボーッと生きていてはいけない。」ということであった。
テクノロジーが人の時間を延長しているということすら、
言語化できずに過ごしてきてしまった。30年以上。
変化を捉え、じぶんも変化をしなければ、波に飲まれてしまう。
流されてしまわないためにも、
「社会」や「技術」の日々の小さな変化を感じ、
それが何を意味するのかを言語化しようと思う。
個人的に好きだったのは、ベゾスとマスクのこどものような競争のくだり。