こんにちは、すばる(@lifegraph2357)です!
アフガニスタンの情勢を聞くに、非常に複雑な状況です。
ニュースを丸のみしてもあまり良くないんだろうと、飯山陽(いいやまあかり)さんの発信をみているとふと思ったわけです。
つい先日、空港でイスラム国が自爆テロを行い180人以上が死亡したというのに「国内平定」なわけがない。いまだ混乱と不安定は続いており、そして今後も続くだろう。パンジシールもまだ抵抗を続けていると声明を出している。タリバン報道官はウソばかり言っている。まるでどこかの国にそっくりだ。 https://t.co/TizCyWBNyU
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA『イスラム教再考』5刷決定 (@IiyamaAkari) September 6, 2021
「貧しい移民のイスラム教徒が欧米で疎外感を感じてテロをする」と主張する時事通信は、911テロの実行犯モハメド・アタもドイツに留学した貧しいエジプト人だと言いたいようだが大間違いである。アタは非常に裕福な家庭の出身だ。イデオロギーで事実を歪曲する愚かな時事。https://t.co/4SEkIX5TNV
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA『イスラム教再考』5刷決定 (@IiyamaAkari) September 6, 2021
なので、飯山陽さんの著書『イスラム教の論理』を読みました。
この本で、「イスラム教が本気で目指すところ」、「イスラム教徒が過激派を完全に否定できない理由」を知ることができました。
この記事の目次
なぜこの本にしたのか?
イスラム教に関してまずはサラッと知りたいと思い、約200ページのこの本にしました。
あまり向上心が見えなくてすみません!
大学でもイスラム教についてのなにかしらの授業がありました。
しかし、記憶に残っていることはありません。
当時のじぶんを反省しつつ、この本を買うにいたりました。
飯山さんの分かりやすい発信のファンでもありましたし笑
約800円とお手頃。
印象的だった3つのこと
じぶんにはイスラム教についての知識はありません。
穏健派や反テロの宣言を聞くと、これまでの常識から納得します。
しかし、過激派のメッセージを聞くと、全く理解できません。
「なんでそんな論理になるんだ?」
ってなります。
それも当然で、イスラム教の知識がないから。
イスラム教の知識があれば、その説教にも一理あることが分かってくるという。
コーランに立脚してさえいれば、争いをけしかける内容でも正しいというのがイスラム教です。
この事実は、学ばなければ知ることのないことです。
過激派と呼ばれる人が発信するメッセージでも、それをそうと知って聞くのと、変なこと言ってると聞き流すのとでは、大きな違いがあります。
アフガニスタンが今後どのような道を辿るのかは、じぶんのコントロールの範囲外なのでどうこう言いません。
しかし、背景にあるイスラム教の考えを考察しながら観察したいなと思いました。
イスラム教にはイスラム教の価値観があります。
そしてそれは西洋文化には相容れないものもあることは、イスラム教徒は理解しています。
傲慢なのは西洋なのかもしれません。
西洋文化によって規定されるこうあるべきに対して、穏健派は仕方なく合わせている部分もあり、それはジレンマです。
過激派はより一層過激に傾いていってしまうという。
穏健派によって過激派がさらに過激になってしまうフシもあることに驚きました。
まさに「逆効果」だということは、本書にしっかり書いてあります。
これも知識や思いやりが足りないことからくる間違いなのだと、反省します。
「心の安定と世界平和に寄与するのが宗教だから、イスラム教もそうであるはず。」とこちらの願望をイスラム教に投影して理解したような気持ちになるのは勝手ですが、イスラム教はそれとはまったく異なるものとして厳然と存在します。
本書第3章より引用
少なくともじぶんは、聞いた話だけでイスラム教も目指すところは同じようなものだろうと思っていました。
引用したように、それはただの思いこみであって、その後の判断ミスを招くだけだということがわかりました。
イスラム教にはイスラム教の価値観があるということを理解しなければならないということを本書を通して心に刻みたいと思います。
最後に
もしこの記事が飯山さんに読まれたら、「そんなことは書いてない。」とばっさり言われそうで怖い。
じぶんの理解と印象に残った点を書いたつもりです。
日本で生きると、宗教とは距離をおくというか、意識をしない生活を送ることになります。
韓国に留学したときには、ごく普通に「お前の宗教は?」と聞かれ、まごまごした記憶があります。
そしてそのまま手を握られキリスト教会に連れて行かれ、歌を歌って、食事を食べさせられていました。
その後のあとくされはありませんでしたが、「そういうもん」と当時は理解し、日本との違いにびっくりしたものです。
本書を読んで、イスラム教を今までとは違った見方でも見れるようにはなれたかとは思います。
インドネシアに旅行に行ってみたくもなったし、イスラム教徒と話もしたいと思うようにもなりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。