楡周平氏のデビュー作『Cの福音』頭脳明晰ダークヒーローが活躍する爽快小説 (戦闘シーンもあるよ)

こんにちは、すばる(@lifegraph2357)です!

楡周平さん著の『Cの福音』をGWはじめの2日間で一気読みしました。

実はこの小説を読むのは2度目です。
10年前くらいに読んだことがあり、その時はシリーズ6作品を全部読みました。

出典;Amazon商品ページ

そして現在になって、そういえば「あの小説をまた読みたいな。」とふとした瞬間に思い出しました。
GWのゆるい気持ちが昔の面白かった本を思い出させたのでしょうか…。

ダークヒーロー、朝倉恭介

主人公は、いかにもかっこいい名前の朝倉恭介さん。
頭脳明晰、多言語ペラペラ。
幼い頃に両親を亡くし、遺産を相続した際の周囲のアプローチにうんざり。
天涯孤独の中、息子を亡くしたマフィアのボスとつながることで、その才能が発揮されることとなります。
武術、武器の扱い、コンピューターシステムに長け、ゴロワーズのタバコを好む。
ゴロワーズのタバコって何?と思いましたよね?

日本を客観的に見たらこんなかんじ。

作者の楡周平さんが、海外駐在中に書いたのものということ納得させられます。
日本の労働や社会システムについて客観的に批判、肯定のどちらとも取れる内容が入り混じり、小説は進められます。

朝倉恭介はそんな日本のシステムを利用してアメリカから「C」を密輸します。
日本を悪用するとこんなこともできますよと教えてくれるホワイトハッカーみたい。

モノの表現がかっこいい。

物語に出てくる武器を始めとして、特に朝倉恭介の使用するモノの表現がいちいちかっこいい。

  • 『アラビアンオイルをたっぷり塗ったバーブアのジャケット』
  • 『ジャガーの車』
  • 『バトルスーツ』
  • 『イスラエルのブーツ』
  • 『イングラム』

主人公がとても魅力的に映るこの描写は、魔法みたい。

敵が、悪くて怖くて強そう。

朝倉恭介の今回の敵は、日本に進出してきた中国系のマフィア。
どんな手段ででも遠慮なく目的を達成しようとするその獰猛さが、序盤から中盤で描かれています。
そして朝倉はなんの情報もないまま、敵の待ち伏せに合うことになり一気に終盤へ。
明らかに劣勢な朝倉がどうやって立ち向かうのかが、みどころです。

最後に

このシリーズは、6シリーズあります。
この次の「クーデター」で出てくる川瀬との対立構図となっていますので、飽きません。

あなたはどっち派でしょうか?
じぶんはもちろん朝倉恭介派です!笑

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