荒木博行著『自分の頭で考える読書』本を読むと自我を失うよ。【読書感想文】

こんにちは、すばる(@lifegraph2357)です!

読書は好きなことのひとつです。

音声配信サービスVoicyを楽しんでいます。
登録しているパーソナリティがおすすめしている本は、思考停止で買って読んでいます。
そのなかでもパーソナリティでもある荒木博行さんが書いたこの本を読んで、読書に関するこんな見方もあるのかと大変驚きました。

自分の読書量は月に3冊くらいのペース。


いわゆる多読家とは言えないながらも、これでも統計上は多めに読んでいるようです。
経済や金融、自己啓発系のを積極的に読みますし、小説も大好きです。

たまに読書についての本を読むと、じぶんの読書に対する姿勢を見直したり、著者の印象に残った本が紹介されてて好きです。

ショーペンハウアーは、

読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。他人の心の運びをなぞっているだけだ。それは生徒が習字のときに、先生が鉛筆で書いてくれたお手本をあとからペンでなぞるようなものだ。

といって読書家を批判します。さらに、「多読は人を愚かにする。」とまで述べています。

これに対するようにこの本では、「熱狂と懐疑のバランスに答えがある。」としています。

○ 本を読んでも読まれてはいけない。

○ 酒は飲んでも飲まれるな。

熱狂と懐疑を持って本を読みましょうと言っています。
熱狂しただけで本を読み終わると、その瞬間でその本は読書にとって「終わった」ものとなります。
しかし、懐疑を含んで終わることでその後も本質的な意味での読書は続くものとなる。
つまり「モヤる」気持ちを抱えて読み終わってこそ、問いを求める人生の原動力となります。

すばる
すばる

映画でもよくある。最後とってもモヤるやつ。ホラーとか特にそう。

まだ続くよって思わせぶりなやつとか。

しかしこれこそが自我の確立なのですね。
ショーペンハウアーの警告にもしっかり対応できる本の読み方だと思います。

時々、「これはいい本だ!」と熱狂10割で終わる本がありますよね。
じぶんにもたーっくさんあります。
先に書いたとおり、それだと本を閉じた瞬間に終わってしまいます。
もったいない。せっかく出会えた素晴らしい本をそれで終わらせたくない。
だとすれば、じぶんで問いを見出してみましょう。

あえて正直にならず、ここでなんでそんなことをした?それはほんとうか?と問いを抱え育てましょう。
そして本が終わってもすぐに答えを導くこともせず、熟成させる。
すると頭の中ではその素晴らしい本は行き続け、定着することになる。
これって自我を失っているわけないですよね。

今回中心に書いた内容は、怒涛のように納得させられる本の終盤です。
じぶんがこの本で一番すきな項目は、第4章「読書の病を治療しよう」の中の、『罹患率10割「読書時間不足の病」』です。

そんなことを繰り返しているうちに、あるときに気付いてしまったのです。多くの人は、「時間があれば読書ができるのに…」と言っておきながら、時間があっても読書をしないということに。

胸にグサグサと、ナイフというか斧のような物が刺さりまくりました。
対処法も明確でしたので、ぜひ読んでみてください…。

じぶんにとってよく理解できなかったのは、第5章「読書が役に立つとはどういうことか?」の中の、『「死にゆく沈殿」と「生き残る沈殿」』でした。
これはじぶんのなかの「問い」として記憶のなかに残しておきたいと思います。

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