こんにちは、すばる(@lifegraph2357)です!
本の紹介をさせてください。
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(岸田奈美さん著)
人生では、予想できないことだらけだと思いませんか?
なんだって予想できたとしたら、自分だってもっとうまいこと過ごしてきたはずだし、資産1000兆円だったはずです。
人生は予想できないことがあったほうが楽しいですよね、きっと。
ちょっと怖いけど。
この本は、著者岸田さんの実際の話。
車いすの母、知的障害のある弟、急逝した父を持つ岸田奈美さんの自伝です。
自分が岸田さんと同じ状況だとしたら、同じように笑って、幸せそうに、楽しそうに過ごせただろうか?
以下、自分が本を読んで感じたことを書いていきます。
この記事の目次
【禁止】周りの目があるところでは読まないでください。
例えば電車。
ところどころ、いや、全ページと言えるかもしれませんが、散りばめられた冗談のような表現や出来事に笑わせられます。一人でニヤニヤするのはやっぱりビジネスパーソンとしては避けたほうがいいので…。
奇怪な状況すぎるので、実の親であろうとも、迷いなく他人のふりをした。全力で演じまくった。演技などしたことがなかった私が、ミャンマーの地で、倍賞千恵子を彷彿とさせる名女優になった。
「ミャンマーでオカンがぬすまれた」より。
その障害は障害と言えるのか?
人の能力についての「障害」ってなんだろうかと考えさせられました。著者の弟さんはダウン症で知的障害があります。本では、弟さんの数々の愛にあふれる(めちゃハッピーになれる)エピソードが紹介されます。しかし、当の弟さんは障害があると認識している素振りもないし、堂々としてるし。
素直にかっこいいなと思いました。自分を貫く姿勢に。
知的障害?これは健常者(これも相対的でわかりにくいけど。)目線からの評価なんだろうなと。
弟さんからすれば、周りの目を気にして自分の行動を変えずにはいられない私たちのほうが、障害があるように映るんだろうなと思いました。
父(母)はかくあるべきだという幻想
著者のお父さんは早くに亡くなられておりますが、エピソードからはさぞ頼もしいというか、友達になりたい人柄がイメージされます。
お父さんを信長に例えるのは斬新。
でもね。先見の明を持っていたのは信長だけではないの。そう。私の父、岸田浩二。
「先見の明を持ちすぎる父がくれたもの。」より。
英語版ファービーのエピソードは本当に一人で読んでいてよかった。心の底から笑いたければ、ぜっったい家で読んだほうがいいです。
話がそれてしまいましたが、お父さんの行動ひとつひとつが娘さんである著者に与えた影響が大きいことに、驚きました。
そして、お父さんは全肯定されているんですよね…。28年連続最高金賞だったと。
こんなふうに言われる父に自分はなれているだろうか?
そしてお母さん。下半身が、ある病気で不自由になり、車いすで生活していらっしゃる。とても明るいお母さんです。手だけで運転できる運転免許まで取ったそうで、この人もまた尊敬に値します。
お母さんは強いというのは本当のことだと思います。
家族の姿について
自分は、なんとなく今を、目の前の家族のイベントや学校行事をこなすのに手一杯になっています。
というか、これといった家族ビジョンがありませんし、考えるのをやめてしまっています。
一家の目標と言うと大げさになってしまいますが、家族でベクトルを合わせて前進していきたいと、本を読んで思いました。
家族でいられる時間は、精一杯、家族と一緒に楽しく生きていきたいです。